第12 節 波動科学

第1項 物質・細胞は固有の波動を出す

MRAの「共鳴磁場」の原理とは、最近やっとわかりかけてきたといってよい、

新しい量子力学上の理解を必要とするものでした。その内容は当然、江本氏

の著「波動時代への序幕」(サンロード出版)に解説されていますが、およそ、

次のように理解していいでしょう。最近の物理学は究極の超ミクロの単位まで

掘り下げ、分子→原子→電子(エレクトン)、陽子(プロトン)、中性子(ニュー

トロン)でなりたっています。そして、陽子と中性子が原子核をつくり、陰性の

電子は陽子との間の電磁力によって、核のまわりを一定の軌道をえがいて

公転しており、それは固有・独特のスピン(自転・らせん)をもっているとされて

います。この電子の動きは一種の波であって、その波は電子の動き方でそれ

ぞれ違った固有のものになり、(固有の振動、固有の波動)、そこに情報源が

生じてきます。すなわち、違う原子は違う波を発生しているのであって、同じ

動き(波)は同じ原子であることを証明しているわけです。そして、そこで発生

する磁場は波長によって示すことが可能です。例えば、れわれの肝臓が健常

であれば、固有の正常に近い波動がとらえられます。またA型肝炎はA型肝

炎固有の波動があり、B型肝炎、C型肝炎もそれは同様であり、肝硬変、肝

ガンにもそれぞれ独自の(固有の)波動があるということになります。かりにア

ルコール肝炎になったとしましょう。これが健常的に固有な肝臓の波動に、ア

ルコール肝炎固有の妨害的な波形を原子レベルで発生させ、それが長期に

わたって、正常な共鳴磁場を狂わすことによって、やがて生化学的に異常を

おこし、今日通常に行なわれている医学検査にひっかかることになる、という

考え方です。ロナルド・ウェインストック氏によれば肝炎ウィルスばかりでな

く、病気の第一段階は今いったような異状な波形による妨害と混乱によって

もたらさせるのですが、その妨害とは「いまいましい毒、無線周波数や感情的

ストレス等の中に含まれる強く異状な波形によって起こされる」といっていま

す。「いまいましい毒」とは、水銀、鉛、アルミニウム、カドニウム、硫黄、銅、

ヒ素、クロムといった単純金属毒素のほか、ラジウム、ラドン、ストロンチウ

ム、ウランなどに代表される放射性物質の毒性でもあるし、また病原菌など

がもつ毒素もあります。「無線周波数」とは、コンピューター、ワープロ、コピー

機、テレビ、ラジオ放送、電子レンジ、パチスロ、電車、あるいは電気を使う医

療機器から出ている主として超短波の電磁波の外と理解されます。とくに最

近都会は、携帯電話、自動車電話も加わってあらゆる無線短波がとびかい、

私たちの体を透過しています。これが波動的にわれわれをむしばんでいると

いうことを意味しています。そしてもう一つ「感情的ストレス等に含まれる強く

異状な波形」とは、これまであまりかえりみられなかった分野でしたが、たい

へん重要なことです。菜にが重要かといえば、われわれのもつ「喜怒哀楽」の

もろもろの感情にも物質や細胞と同様に、固有の波動があるという新事実で

あり、それが正常な原子レベルの波動を大きく妨害していることの恐ろしさを

指摘していることです。「感情波動」には次のようなものがあります。マイナス

的な感情に「ストレス」「抑うつ」「プレッシャー」「パニック」「無気力」「非常な

恐怖」「ぐず」「深い悲しみ」「さびしさ」「恨み」「怒り」「ひがみ」「妄念」「絶望」

「やきもち」「不安」「いらいら」などです。これらがおこす波動は、特定の疾病

の波動と同調しているというものです。例えば、「怒り」の固有波動は、卵巣、

卵巣、肝臓の波動と全く同じであり、「やきもち」波動は直腸、甲状腺の波動

と全くであるように―波動とは、このように「同調する」か「同調しない」か、つ

まり「共鳴する」か「共鳴しないか」が基本的にあるのです。

第2項

ホメオパシーは最初の「波動医学」

ホメオパシー(ホメオパチー)とは、ちょうど100年前、モダンメディシンといわ

れた現代医学に席巻されるまでの、18世紀末から19世紀後半まで盛行し

たヨーロッパの前代医学で、植物両方から発展したものてす。現在でも英国

ホメオパシー協会は、エリザベス現女王を総裁に仰ぎ隠然たる影響力をもち

つづけています。幸か不幸か、日本では明治のはじめに輸入した医学はモダ

ンメディシンでしたから、漢方医学から蘭学そしてドイツ医学へと転身し、この

ホメオパシー医学を取り入れる時機がありませんでした。したがって、その後

もこれの研究者もなく、現在では東京理科大学教授であった長沢元夫博士を

おいて、詳細を語る人をしりません。そこで、長沢先生を私どもが定例で行な

うラビエセミナーにお招きしました。ここでその概要をまとめてみることにしま

しょう。なぜなら、ホメオパシーと今MRAが数値化する「波動」とのあいだに、

大きな共通点があることに気づかれるはずですから。ホメオパシーはすべて

生薬をつかい、その薬物量が極めて少ないどころか痕跡もとどめない超微量

であるところに特色があります。1800年代活躍したハーネマンの時代は、

乳糖で薬を十倍に希釈したものをD1とし、これを二回くり返すとD2、三回くり

返すとD3というように希釈をすすめていきます。百倍に薄める場合は薬1に

対して乳糖99で、これをC1といいます。二回くり返すとC2です。ここで注意

すべきことがあります。それはハーネマンたちが薬を超微量に希釈するとき、

撹拌器で右に百回まわしたら左に百回まわし、それをビンの中に入れて衝撃

を与えていることです。これはあとでR水の説明に出てきますが少々原始的

な感じもしないではありませんが、水を入れたビンに衝撃を加えることで、波

動の伝播を助けるわれわれの作業と共通していることです。ハーネマンは薄

めていくほど力価が高くなるといい、晩年、最高に効くのはC200であると言

って、このポテンツの高まった状態を「薬剤の霊魂化」と表現しました。彼はど

うやら「薬剤のもつ非物理的な力」(ドイツ語でイムマテリエレンクレフテ)に開

眼したようです。すなわちハーネマンは、次のように考えたのです。「薬剤の

効果には二つある。一つは薬剤としてのもので、ふつうの治療で発揮される

効力はこれである。もう一つは非物質的な力である。多量に薬物を使うと、そ

の物質性が主になって、非物質的な力が隠れてしまって表に出てこない。こ

の非物質的な力を表に出すためには、この物質としての力を極端に減らして

いくほどいい。そこで希釈することになる」計算するとD23、つまり23乗に薄

めたとき、その1グラムの中に1分子も入っていないことになるとされていま

す。ドイツの医学はこのとき二つに分かれて、ハーネマンを支持する人たち

と、1分子も入っていないのでは納得できないという人たちに分かれました。

支持する人たちも本当に非物質的な力があろうかと、超微粒子で有効な現象

を追求して、いくつかの証明がなされました。また、ハーネマンは病気というも

のは、生命力の不調によるもので、全く非物質的なものだと主張し、その原因

として霊魂のことに言及しています。非物質的な効果を測定する方法もない

時代ですし、人体の各部位を物としてみる(今日の医学)モダンメディシンの

大きな流れが、同医師の故国ドイツからおこって、ホメオパシーを急速に衰退

に追いやりました。しかし、ホメオパシー薬局法が1882年に英国に、1897

年アメリカに、1898年フランスにできて現在でも3百以上の常用薬があり、

英国では健康保険で取り扱っているとのことです。

第3項

「気」を基本とした二木謙三博士

人の免疫力を上げるには、何をし、何を食べるべきかを説いた先駆者に細菌

学者(昭和31年、文化勲章受賞)の二木謙三博士がいます。博士が東大・

伝染病研究所と込病院長を退官したのは昭和8年のことですから、新種のコ

レラ菌、赤痢菌の別種「駒込A菌、B菌」、それに今の日本脳炎の発見など

も、ずいぶんとむかしのことです。少年時代、二木博士は神経質な上、たい

へん虚弱でしたが、江戸時代の郷党の国学者・平田篤胤の養生論を読んで

から、「気」の重要性に気づいて、94歳までの終生、これを基本にしていくの

です。その本は「志都能石屋」というもので、現代語訳するとこうなります。

「古人は知らず知らずのうちに生活が養生の道にかなっていたが、今日は万

事ストレスが多く、また欲望も絶えずこるから、とかく「気」が上へ上へとあが

り、胸隔にたまる。これが病気の始まりである。それを下げるには、臍の下の

ツボ「気海」に気を集めることである。釈迦もバラモンも唐の神仙道も仏教の

諸宗も、ここを治心といって無病長命をはかってきた。わが父(あつたねの

父)が教えてくれたその修法は、「毎夜寝床で仰向き、両足を強く揃えて押

し、全身の元気わ臍のあたりから気海丹田、そして、両足、足のうらまで満た

し、息を百数えよ。そのあと力を抜き、再び繰り返すこと一晩に4、500息。ど

んな良薬よりまさるのである」これで謙三少年は健康体をつくることができ

て、終生「気」を大切に考え、怒り、恐れ、憂いなどで気をそこなうと、大脳の

反射神経によって血行、分泌、消化、排泄が障害されるとして、人と争わない

ことを「精神的養生」と名づけました。今日いうところの「精神免疫学」に相当

しましょう。博士が後年「みそぎ」「神道」「腹式呼吸」「自然食」「玄米菜食の

小食」を唱えたのは、みなこの「修養」に帰結するのです。博士の免疫学は、

留学したミュンヘン医科大学グルーバー教授より与えられた「自然免疫学理」

の研究でした。予防注射とか種痘のような人工免疫ではなく、動物が自然に

もっている免疫力―病原菌に対する抵抗力(免疫性)の研究です。「血清の

殺菌力、白血球の食菌力を高めるにはどうすればよいか、そのためには食

べ方を知り気を知り、呼吸法を知るべきである」と博士はさかんに説きまし

た。これは今日でも生き生きとした議論になると思います。気と呼吸法という

のは、少年時代に会得した平田あつたねのお父さんの修法ですが、食べ方と

はどんなものだったでしょうか。加工食品のまだ少ない大正8年、早くも博士

は「自然食」を唱えたのです。おそらく「自然食」の最初の提唱でしょう。人工

食は、白米のようにせっかくのものを不完全にしている、そして玄米食が完全

であるわけを「発芽能力のある生きものであるから」としました。そして昭和

17年、次のようにいいました。「食べ物が食べられるまで生きておったか、ま

た発芽能力があったかを考えて食べなくてはいけない。いいかえれば、われ

われの生命の糧となり得るものは、食べる直前まで生きていたか、生きようと

する能力があったものだけである」さらに「死んだものは生命の糧とはなれな

い。生命ある食べ物は少量で足りる。死んだものに属する食べ物は大量でも

足りないのである」という食べ物生命観を立てました。これは生命力というつ

かみどころのないエネルギー体を、食べ物としてからだに入れるという考え方

です。反対に、食べ物はモノであって、生命力のあるなしなど関係ないという

生化学―とは、きわ立った違いがあります。当然ね栄養学者たちから、玄米

の消化吸収のわるい点を突かれました。これに対し二木博士は「それは咀嚼

に注意をはらわないからである。よく噛めば玄米であるほどよく、精白したも

のほどわるいのである」として、米国のレッチャー主義を援用しました。フレッ

チャーは米国の富豪で、からだをこわし倦怠感になやんだとき、あらゆる名医

も治せなかった症状をフレッチャー自身、一日穀菜二食、一口百回噛むこと

を実行することで、青年時代の健康をとりもどし、医師会で大いに講演した人

のことです。このとき、フレッチャーは一日2000カロリーでしたから、エール

大学のチッテンデン教授は「フレッチャーはドイツ学派(カロリー学説)を裏切

るものだ」と叫んだといいます。

第4項

生命素を「類脂体」といった二木説

では、食べ物の生命体とは何か、という議論になります。博士のいうことはも

う哲学に近いのです。「病気は人間が不自然な生活をするからで、天地の道

理に順応すればよろしい。天地の道理とは、天地は物を生じて止むことなく、

生じたものは必ずその目的をとげさせるように育てるということである。生命

体には類脂体というものがあり、現代人の病弱はこれをおろそかにするから

である」「例えば木の根から吸った流動性の栄養物は、最後には固形の木の

実にしてしまう。カルシウムのように水に溶けにくいものも類脂体が溶かして

幹や実にしてしまう。そこで、木の実を食うことは木一本食うのと同じで、類脂

体も入っていればビタミンもミネラルも、必要なものはすべて入っていて、わ

れわれに生きる力を与えるのである」そう論じました。聞いていた当時の人

も、わかったようでわかりません。「どうもその理屈がわからぬ、という人もい

るが、それは栄養を目方でたんぱく118グラム、脂肪グラムというふうに、量

のことばかり考えているためである」と二木博士は言っています。私は私流に

次のように考えてみました。わけのわからない「類脂体―生命素」というの

は、生命力の仕組みをつかさどるエネルギーで、たぶん博士は、「気」が拡大

して昇華した神―宇宙エネルギーを感得したものの、表現に苦しんで、医学

者ですから「類自体」という名をそれに与えた、とみています。それは神の摂

理というか、神の恵みであって、このエネルギーを口からいただいていれば

天地の道理にかなって病気にはならない、ということでしょう。二木博士も表

現のしようのないので、「類脂体」といって人々をケムに巻きましたが、まさに

目に見えない、カロリーなどとは異質の生命エネルギーを指したのでろうと思

われます。今、私たちがいう「波動」の世界と、共通したとらえ方ができるので

はないかと思っています。そういう意味で、二木博士の考え方をご紹介したの

であって、後で述べるようにMRAによる食品波動分析は博士の考え方を検

証することでもありました。

第5項

中国食養と気功はどうか

ここで古代中国に発した東洋医学について少し触れておきましょう。現代医

学・栄養学は体質分類をしませんから、誰にも同じ物を与えますが、東洋医

学は体質(陰陽)のかたよりが病気のもとであり、これを中庸(大極)へひきも

どすことによって、治癒へと導くことを大原則としています。したがって人をみ

て、投薬したり食事指導をします。「さじ加減」という言葉はここからきていま

す。人の体質をこまかく分類する一方、食品や生薬も「食性」「薬性」が、体質

同様にこまかく決められています。私はたとえに、田中角栄氏を引き合いに

出します。彼は「熱・実・湿・昇・散」という体質でしょう。でしょうというのは舌

脈をみたからではなく、外見だけの判断にすぎないからですが、まず熱がり

屋、充実した実症型、水がたまる湿タイプ、そして気が上昇する型、そのくせ

汗を吹き出し大声で騒々しく発散するタイプということになります。この場合、

フイットする食べ物は瓜類、豆乳、なす、小豆、かに、菊花で、症状を悪くする

のが牛肉、鶏肉、しょうが、えび、ごま、人参、里芋、リンゴ、栗ということにな

っています。すなわち、田中角栄氏のように熱・実の人には牛肉は不可。逆

の寒・虚タイプの人には、可というより積極的に食べさせるようになっていま

す。これは誰が決めたのでしょう。古代中国の神農が、動植物をひとつひとつ

噛み分けて体系づけたといいますが、その後、周礼に出てくる「食医」など、

4、5千年のあいだ大勢の人たちの経験から集大成されてきたものです。

「気、味」が決められています。冬でもパタパタと扇子をつかい、猪首で赤ら顔

で大声の田中角栄氏には、体質を(反対に)修正する「涼・瀉・操」の食性をも

つ食品が与えられ、治療のために涼より一段強い「性寒」の生薬が調合され

ます。間違っても「附子」(トリカブトの根)のような強烈な「性熱」の生薬を調

合してはいけないことになります。これらを、大昔から中国の専門家は苦心し

て分類、体系づけましたが、その判定の基本は「気」にあります。手にもった

だけで、あるいは口にしただけで直観的にどれに該当するか判定する能力が

ある人たちによって、ここまできたのでしょう。一枚の葉っぱを手にして、その

「気・味」をただちに分類できるという感性の達人がいたら「気味が悪い」こと

でしょう。そこまでいかなくても基本的な「気」の会得は決して難しいものでは

ありません。先天的に「気」を感じる体質の人もいますが「感じない、わからな

い」といっていた人もその気になれば、だんだんわかってくるものです。気の

強いものの上に手をかざして温かい気を感じるか、冷たい感じを受けるか、ビ

リビリしたものを感じる程度のことなら誰でもすぐできることですし、自分の気

を伝えることも、その気を手からひとに流すことぐらいは、ちょっとした練習で

可能になります。「自分の気を高めることは、免疫力を高めることとイコール

である」というのが私の考えですが、前に述べたように私より50年も前にす

でに二木博士が説いていたところです。免疫力の劣っている人は、自分の気

を高める訓練を少しずつ行なうべきです。中国の気功師が行なうような太極

拳タイプの動きや動物の姿態をまねする練功の必要はないと思っています。

中国には練功の流儀がたくさんあって、動きの大きいのはみんなデモンスト

レーションにすぎないと私は思っています。

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第6項

「胸線」は年とともに小さくなる

「胸線は文字どおり、胸(中央の上部)にある、白くて軟らかい臓器で、これが

「免疫」をつかさどっています。胸線をとりのぞいてしまうと、もちろん免疫系

がダメになって、動物実験でも病原菌やウイルスにおかされ、早く死んでしま

います。多分、感染症ばかりでなく、ほかの臓器、神経その他、からだ中の機

能が弱体化していくのではないかと思えます。この「胸線」は不思議なこと

に、十代前半までに重さ35グラムほどに成長します。生後まもなくの幼児の

胸線1グラム当たり十億個以上のリンパ球をつくり出すといいますが、それ以

後は「胸線」に脂肪が入ってきて、だんだん年令とともに胸線は小さくなり、

40歳代で半分、60歳代では四分の一に縮小、80歳代では脂肪だけになっ

て、胸線は痕跡のようになるところから、かなり正確な「生物時計」である、と

免疫学者はいいます。つまり、年をとると免疫をつかさどる「胸線」が退化縮

小する(40歳代の胸線1グラムに存在するリンパ球は、赤ん坊の千分の一

以下になってしまっている)ということは、中高年になると免疫力が落ちるとい

うことです。ここのところは大事無ところです。免疫学者にいわせると、「胸線

の退縮するのにやや遅れて、、T細胞系の免疫機能の低下がおこる。T細胞

に依存した抗体の生産能力、ガン細胞などを殺すキラーT細胞、ヘルパーT

細胞機能などがだんだんと低下することになります。じつは私どもでは社員

のメンタル面の波動をMRAでテストしたさい、特に「免疫波動」も調べたこと

があります。私はいつもプラス10〜17くらいで、体調のわるいとき13という

ことがありました。ふつう10〜15くらいでしょう。社員の中には私より高い数

値を出す者もいましたが、若いのに゜ラス3くらいしかあがらない人が二人お

りました。そうした人は、やはりあとの医学検査で臓器に問題がありました。

人間の場合、マウスのように切り取って胸線の大きさを見ることはできません

から、確かなことはいえないにしても、こうした人の「胸線」には何か異状がる

のかもしれません。例えば、「胸線」のなかには「幹細胞」から分裂してできた

「リンパ球」が十数億個、T細胞もいっぱいいます。これらが胸線から出ていっ

て仕事をするわけですが、胸線で生まれた細胞の90〜97%は胸線から出

ていくことなしに、ここで死ぬといわれています。すると、こういうことが考えら

れないでしょうか。「胸線」が年令相応の形をしていても、巡回する戦士であ

る「キラーT細胞」などが、出撃しないで胸線内にとどまっているなら、何にも

ならないわけです。人によっては、そうした99%、100%組がいるのかもし

れません。ある67歳になる臨床医の方から、ご自分が直腸ポリーフにはじま

り、胃ガン、直腸ガン、膀胱ポリーフ、結腸ガン、前立腺ガンを切ったりおさえ

たりしてきた話を聞きました。この方の母方はほとんど40代でガンでなくな

り、ご兄弟も同様なので、自分のガンは家系だと達観されているような、壮絶

なお話でした。世の中にはガンの遺伝形質をうけついている方が少なくあり

ませんが、ガンになりやすいということは、ガン細胞を叩く戦士「キラー細胞」

「マクロファージ」が動かない、元気がない―つまり免疫力が低い家系であろ

うと思われます。そうした方には特に、発ガンを抑えるために、「免疫力を上

げる」生活を心がける必要がありましょう。つまりT細胞、マクロファージなど

を育てる方法として、波動分析による免疫を高める水、食品をとることです。

その臨床医の先生は漢方がお得意ですから、早くから自分で処方し、さらに

最近プロポリスのエキスをかなり大量にのんでいるということでした。世間で

はよく「ガン年令」という言葉をつかいますが、ガン細胞がとりついたとき、中

高年は免疫系がよく機能しないために、ガン細胞を自然治癒することができ

なくなり、ガンが発病することになるのと、「胸線」の萎縮とは関係があるとい

えそうです。もともと直径一ミリ前後までの微小ガンは、誰にでもとりついてく

るといわれています。そのとき、その人の自然治癒能力つまり免疫能、生体

防御能が弱ければガンは増殖して、一人前の大きさ(臨床ガン)になってきま

す。ミクロのガンが発生してからそこまでいくには、約十年かかるといわれて

います。逆説的にいえば、微小ガンがとりついて以来十年間というものは、

「胸線」もまだ若く、免疫能は充分これを制御していたのに、十年たったころ、

とうとう免疫能は破れて、せきを切ったように、ガン細胞の増殖を許すという

図式でしょう。そうすると、免疫をつかさどる「胸線」の老化にかえて、若い胸

線を移植したらいいのではないか、という順序になりましょう。それが可能な

ら、本書のような「免疫力を上げる生活」などはいらないことになります。免疫

学はとっくにこの実験を行なっていますが、今のところやはりダメなのです。

若い動物の「胸線」をとって老化した動物に移植すると、一時的に免疫は回

復しても、その若い胸線はまもなく宿主のように老化退縮してしまって、もとの

黙阿弥になるというのです。ところがくやしいことに、例えば私の老化した「胸

線」を若い娘に移植したとします。動物実験では若いマウスの肝臓の皮膜の

下に移植したそうですが、老化いるはずの胸線が若やぎ大きくなって、T細胞

をつくり出すというのですから。そういうことで、免疫をつかさどる「胸線」の退

縮をくい止めることは、今のところ絶望的だということがわかります。

 

第7項

ルルドの水はメンタル(除霊)の水

マイナスのただの水か

私どもの読者・佐藤まゆみさんがフランス・ピレネー山脈の聖地ルルドの水を

汲んでこられました。ご存じルルドの泉は、羊飼いの少女ベルナデットスビル

(1844―1879)が、1858年2月18日以来、洞窟のなかで18回も聖母マ

リアの姿を見て、その神示によって、泉の水を飲み、水浴することで多くの奇

跡がおこることを知り、ここに世界的に有名なカトリックの霊場を開いたので

した。ここで注意すべきことは、聖母マリアもベルデットも女性だということで

す。そしてルルドの水で治ったという治験例が女対男が7対3とされていま

す。つまりルルドは女性によって構成されているのです。このことを記憶して

おきましょう。しかし、この水は医学的に証據がつかめず、ミネラル分析でも

ゲルマニウムがわずかに認められる程度で、何が奇跡をおこすのか不明の

まま長い年月を経過し、やはり「宗教的な奇跡がおこったとしか説明のつか

ない水」でありました。平成3年10月2日、私は50ミリリットルほどのルルド

の水をMRAにかけてみました。MRAによる波動分析は従来の定性、定量

分析とは全く(次元のちがう)異質の分析器で、あらゆる物質のもつ固有の波

動数値を出しますが、日本の水道水から鉛、水銀毒素がマイナス16前後も

出て、鉛、水銀の波動エネルギーにひどく汚染されていることが問題視され

ていました。モノとしての鉛、水銀はなくても、その波動が水道水に伝播、刻

印(複写)されているのです。また人体の「免疫力」に、はかるべき物質(試

料)がどう波動共鳴するかということや、各臓器、各神経、もろもろの病気に

対して、制圧する波動をもっているか、あるいは反対に悪くする波動をみって

いるか、その数値はどのくらいかなどの分析ができます。MRA―1型で出て

くる数値は良い(プラス)も悪い(マイナス)も、21を最高とします。プラス21

に達したら「これ以上のものはない」といってよいほどのすばらしさを示し、プ

ラスでもマイナスでも15以上ならひとの健康に「かなり影響する」数値といっ

てよいと思っています。したがってわが水道水は、波動的にいえばマイナス

面に「かなり影響する」とみてさしつかえありません。さて、ルルドの水の波動

分析です。たまたま私のすすめで波動分析を勉強にきていた湯川れい子さん

と、田村駿禮さんご夫妻が、この測定に立ち合う形になりました。まず形どお

り三つの基本分析を行ないました。すると成績が思ったよりよくないのです。

免疫に対して      プラス2

ストレスに対して   マイナス9

抑うつに対して     プラス9

免疫に対してこの数字では、ガンに対しての数字もよくないのです。それで、

どうしてルルドの泉でガンが治ったなどという奇跡がいわれているのでしょう

か。念のために各臓器に対しての影響をみますと、プラスに入ったのが心臓

プラス2と腎臓9だけです。肝臓に対してはマイナス4、高血圧に対してマイナ

ス3、糖尿マイナス3と少しずつですがマイナスが出ました。思わず、「これは

マリア様に申し訳ない数字だ」と私は言いました。なるほどこの波動では今ま

で水に含まれる微量金属分析で「これは……」という数字が出なかったことか

ら、医学的にこの水が否定されてきたのも無理からぬことです。「プラシーボ

効果かな」プラシーボとは偽薬でも心理的効果があることをいいます。マリア

様に導かれて、念願のルルドの水がのめた、水浴ができたという暗示的効果

だろうかという意味です。「しかし、さうばかりはいえないだろう、痛みが和らぐ

波動があるかもしれない」と気をとりなおすことになりました。

痛みに対して プラス9

まずまずの数字ですが、これで奇跡はおこらないでしょう。あるいは安心感を

得て「死に対する恐怖」がなくなるのかもしれない、とその入力コードをさがし

て共鳴値をさぐりましたが、これはプラス5。たいしたことはありません。こうし

てに有力コードをメンタル(精神)面に拡大していきました。「恨み・悲しみ・妄

念」神の力で奇跡がおこるということは、逆にいえば神以外のエネルギー(波

動)で、その人が病気になっていることです。そうした悪いエネルギーについ

ては、X線の波動などの有害電磁波、有害な農薬を含めての多くの科学物質

の波動など、人工物質についてMRAには多くのコードがあります。あるいは

たくさんのメンタル面の波動コードもあります。しかし、「霊障」というコードは

ありません。そこで霊障はどういう人が受けやすいか、どういう条件下で霊障

がおこるのかを、入力コードの中からさがしていくことにしました。研究所で保

管してある、複数の霊能者によって「霊障」と判断されたある成人男性の写真

がありました。これをMRAにかけて、「霊障」とはどんな条件をもっているか

をさがすと、「深い悲しみ」「うらみ」「妄念にとりつかれた」という三つのコード

がマイナス21という大きな数字になって出てきました。ほかのメンタル面には

大きなマイナスはありません。すなわち、霊障を受けて病気になる人は、「深

い悲しみ」の波動をもち、大きな「うらみ」を受て何か「妄念」にとりつかれてい

るのです。そこで「ルルドの水」の波動分析をそのコードに合わせてみまし

た。見事に出たのです。

うらみに対して プラス21

悲しみに対して プラス21

妄念に対して プラス21

私たちは顔を見合わせました、「えらいことがわかったものだ。ルルドの聖水

の秘密はこれだったのか」「そうすると、医学的な原因ではなく、いわゆる霊

障で重い病気になっているという人がたくさんいるということが、逆説的にい

えるわけだ」さらに逆説的にいえば、純粋にミネラルやビタミンが欠乏してい

るとか、純粋に器質的に臓器が故障しているとか、純粋な細菌性の病気の場

合、「ルルドの水」は全然効を奏さないことにもなるわけです。「まてよ」と私は

いいました。東京の水道水がそうしたメンタルな入力コードにどう反応する

か、比較しておかなければなりません。

「東京の水道水」

うらみに対して マイナス3

悲しみに対して マイナス1

妄念に対して マイナス4

いら立ちに対して マイナス4

さい疑心 マイナス2

どうやら水道水は、霊障をおこすほどの数値ではありませんが、しかし全部

マイナスというのには、シヨックを受けました。(「ルルドの水」はいら立ちに対

してプラス8、さい疑心に対してブラス21)ただ一つ、「ルルドの水」には「怒

り」に対してマイナス4がありました。「マリア様が少しお怒りになっているの

かな」と私たちは話し合い、神の世界をのぞき見た感じがしました。「こんな水

が日本にあるだろうか、多分ないのではないか」という会話がなされて、MR

Aの波動転写装置をつかって、R水をベースにした「ルルドの複製水」をつくっ

ておきました。この結果から「ルルドの水」を考え直すと、今さらながら神とい

うものの奥深さ偉大さと、神が少女ベルナデットに聖水を託したという劇的な

場面は、深遠で真実性をもったものであることがわかりました。この私の報告

は某キリスト教団の目にふれ、参考としてヨーロッパの本部に送られたと聞い

ています。

 

第8項

日本のルルドの泉「貴船の水」

「緑内障」「白内障」にいい、このような水のなかには、人の霊智を左右する

かもしらない、特殊なメンタル(精 神)波動をもつことがあります。フランスの

「ルルドの泉」の波動は、霊障を構成する「恨み」「深い悲しみ」「妄念」の三つ

の波動に対してプラス21の波動をもつことがわかり、「このような波動をもつ

水は日本にはないのではないか」と私たちが嘆息したことは前に述べたとお

りです。ところがそのあと日本にもいくつもみつかりました。その代表が水の

神さま「みずはのめの神」をまつる貴船神社の総本宮の水でした。これを汲

んで帰り、波動分析にかけたのですが、そのような不思議な水であることは

予想だにしませんでした。特殊なメンタル波動とは、この場合「恨み」「深い悲

しみ」「妄念」の三つで、この三つがマイナス21に近づいている人は、いわゆ

る「霊障」によって心身がそこなわれている人といえます。これを治すにはプ

ラス21の波動で、その人に沈着したマイナス波動を中和、破壊する必要が

あります。ところが、完璧に三コードともプラス21、21、21、という「神さまの

水」が国内にも偶然にみつかったというわけです。ルルドの泉の場合は、突

出したかたちで、さっきの「霊障」三コードのみプラス21が並びました。それに

対して、貴船神社の神水はマイナス波動が全くありません。「ガンに対する波

動」がプラス10と出た時点で、もしやと思って先に「霊障」三コードの検索に

当たりました。゜ラス21が三つ並びました。「日本にもあった」が然、私どもは

色めきました。MRAを駆使する技術で、もっともむずかしいパーソナルチエッ

ク法(検体の個性的な特色を求める分析)で、オペレーターの江本勝氏は「白

内障ブラス21」を引き出しました。これを基点に行なったのが「緑内障プラス

21」「視力プラス21」の成績です。つぎに「婦人病」を検索しました。その結

果、貴船の水は、いわゆる霊障を破壊するほか、格別に眼と婦人病に(波動

的に)特異的に有効な水と判断することができたのです。(卵巣炎、ヒステリ

ーにプラス17、心臓15、高血圧、ボケにプラス17の数値を得ました。R水を

タネ水にしてふやす

究極の方法は「R水」の滴下

水に関していえば、おいしいという滋養検はさておいて、テーマである「免疫

力を上げる水」の究極版は、MRAコード中の「免疫力」をはじめ、主要なもの

をすべてプラス21にした水ということになります。以下は平成3年8月28日

にMRA研究所の協力でテストした結果から、導きだした結論です。まず製品

を「R水」と私どもは呼んでいます。これはアメリカのリー・ロレンツェン博士ら

によって、コーカサスの 複合飲料のエネルギーを基本に入力された水で、同

日の確認分析で 

免疫力 プラス21

ストレスに対し プラス21

抑うつに対し プラス21

という数字が出ていました。私どもは波動分析を行なわなくても、およその見

当がつくからです。「免疫」は中庸系波動エネルギーの代表であり、「ストレ

ス」は陽系の、「抑うつ」は陰系のエネルギーを代表しているからです。たとえ

ば、波動的に水を汚染している「鉛」は、陰系のエネルギーに属しているの

で、水などの波動分析をするとき、「抑うつ」にマイナスが出たら鉛の波動も

必ず入っているため、改めて鉛波動を追跡すればよいのです。ということで、

この「R水」はたいへんすぐれた水に設計されています。入手してから、月日

のたった古いR水原液でしたが、これを「第一のタネ水」にしました。薬局で精

製水(500cc)を買ってきます。精製水というのは、無菌で純水に近いもの

で、飲用水ではありません からおいしいものではありません。あるいは市販

の水でもいいでしょう。これに「第一のタネ水」を私は5cc入れ、 冷蔵庫に保

存しました。波動は共鳴同調する性質をもっていて、とくに水を瞬時に伝わっ

ていきます。そこで精 製水で「第一のタネ水」を培養(という言葉もヘンです

が)するわけです。このとき、たいへん大事なことですが、 その精製水を30

秒くらい上下に振って(というより叩くようにして)おくことです。これを忘れると

後で述べるような ことになります。これが「第二のタネ水」になります。 「第二

のタネ水」は「R水」を入れただけで、味の点では精製水そのものですから、

まずくて飲用には適しません。(精製水は陽気のプラスチックの臭がついてい

るものがありますから、最初にたくさん買わないこと)そこで、はじめて「第二

のタネ水」をつかって家族の飲み水をこしらえます。これは自分の好みの水

に入れていいわけです。たとえば、波動的には駆りにくなくても、おいしいミネ

ラルウォーターがあったとします。その500ccに第二のタネ水を5cc〜10c

c入れ、また上下に叩きます。この場合「水道水でいいか」というご質問があ

ります。水道水では力が出ません。タネ水を振動させて冷蔵庫へ さて、同日

の検査でA1〜A6に分けた私の水を分析したところ、興味ある結果 がでまし

た。私の「第三のタネ水」(A1)は

免疫力 プラス9

ストレスに対し プラス4

抑うつに対し プラス4

第三のタネ水でしたから、計算すると40万倍に薄めたことになり、最初のタ

ネ水から計算して2年3ケ月経過していましたが、充分に波動を保持している

と思われました。ところがこのA1を容器ごと叩くように振って測定してみると、

免疫力 プラス21

ストレスに対し プラス13

抑うつに対し プラス18

になりました。振るということが大事であることがわかります。(当日の水道水

を容器ごと叩くように振って測定したところ、これは波動数値に変化はありま

せんでした。)次にA2、A3(いずれも電解イオン水に、「第三のタネ水」をテ

スト6時間前「A2}、31時間前「A3」に入れたもの)水試料(A2) (A3)免疫

力 プラス 11 プラス 9ストレスに対しマイナス 6 プラス 6抑うつに対し プラ

ス 3 プラス 11となり、いれたばかりでは、マイナスの数値が出ることもあ

る、ということがわかります。このように良い「波動の水」をつくる方法があると

いうお話をしました。この「R水」は病気を治すための水ではありません。よい

飲料水をつくるタネ水と理解していただきます。当日、私のからだの波動を測

定してみると、免疫はいつもプラス16の数値がこの日は13と出ました。そこ

でR水を約10cc、(希釈しないで)そのままゴクリと飲み込み、間髪入れずす

ぐ再測定してみると、プラス21という「満点」に上昇していたことを、つけ加え

ておきましょう。二木謙三説を裏づける 玄米の「気」で思い出すのは、二木謙

三説です。二木謙三説は、食べ物は「生きてい るものを食べよ」という結論に

なります。かれは、宇宙の大生命の根源を知って、自然の食べ物は生きてい

る以上、完全なのであるという論理を説きました。玄米には生きている「気」

があるのだということでしょう。そして生命力を失った胚芽米、七分 米、白米

より玄米の優位性を説きつづけています。ところが、気は見えませんし、成分

分析でいけば玄米も白米も栄養上そう大きな差がないので、当時も「先生の

実行力には敬服するが、理屈をいうからいけない。どうしても納得できない」

という反発が、周囲の学者間からも出ていました。いま「波動分析」があらわ

れて、玄米、胚芽米、白米といったものの波動、つまり「気」を測定して、玄米

にはたしかに死んだ白米とは違って優秀な波動をもっていることで、二木説

が、当を得たものであることがわかりました。ここで付記しておきたいことは玄

米主義への評価です。玄米の良いことは今回の波動分析で一つの価値観を

生みました。ところが日本の玄米主義には二つの流れがあります。一つは玄

米と沸騰二分の野菜、そして魚肉、鳥獣肉をわずかに添加する。塩は特に摂

る必要なしという二木博士の小食論です。もう一つは桜沢如一系の玄米と根

菜中心、肉類否定、塩を大量にもちいる正食論です。こちらは陰陽論(その源

流は中国食養にある)ですが、いつのまにか桜沢氏個人の体質である陰性

人のための食事を「正食」にしてしまい、陽性人のための食物が消滅してしま

っています。頭から肉魚食、生野菜、果物を否定して塩味をきつくするのがそ

れですが、それは陰陽論をどこかで誤り、観念論になっていったからです。鶏

肉もいけない、果物もいけない、水ものまない、というのはただの思い込みに

すぎないのです。この思い込みを捨てないと、「新しい食養論」は生まれてこ

ないでしょう。「肉類はすべて悪だ」というのは思い込みです。もう一つ「卵は

いけない」というのも思い込みのようです。ただし、動物性食品のなかででき

るだけ避けたほうがいいのは牛肉と豚肉です。もし、玄米―それも有機・自然

農法の玄米がよいと信じるならば、波動的に分析された肉類の数値も信じな

くてはならないでしょう。そして、飲料水の波動分析値を信じるならば、生野菜

の波動分析値を信じなくては片手落ちです。正食を称する人は「生野菜はご

く陰性であり正食でない。加熱すれば(しかも塩辛く煮れば)陰は陽になって

正食になる」と思い込んでいますが、波動の上ではそうした根拠はありませ

ん。そうしてみると、どういう食生活がいいのか。主食は玄米に近い米を圧力

釜で炊くのがベター。これには有機、自然農法が条件です。雑穀類では割

麦、そば実がいい波動をもっています。波動的にもたいへんいいものでした。

そして新鮮な野菜―これも有機、自然農法で、そして海藻類、魚介と地鶏、鶏

肉。野菜は二木説の二分間沸騰を応用するのもいいでしょう。

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