ピラミッドパワー

特殊な力の働き

以上大ピラミッドについての数々の謎を考えてきたが,最大の謎は,やはり近

年話題となっている,ピラミッドパワーであろう。二十世紀に入ってピラミッドに

関して,もっとも注目を浴びたのは,ピラミッドに内在するといわれる力,ピラミッ

ドパワーである。このピラミッドパワーへにはじめて気がついたのは,フランス

人のボビーで,彼は大ピラミッドを訪れたときに,ピラミッド内部の湿度が異常に

高いにもかかわらず,中に残っていた猫や動物の死骸が腐らずに脱水されて

いたことから,ピラミッド内部には,何か不思議な力が働いているのではないか,

と考えたのである。彼はベニヤ板で、底辺1メートルのピラミッド型の模型を作

り実験を開始した。中には,動物の内臓や,加工された肉,生みたての卵をい

れ,しばらく放置したのである。数日して,中のものを観察したところ,腐敗せず

新鮮さが保たれていた。これによってピラミッドの内部には,特殊な力が存在

していることが実証されたとし,発表に及んだのである。この実験結果を受け

てフラナガン博士は、プラスチックでできたピラミッドを作り,そこから三分の一

の高さのところにネコの死体をおいて実験したところ,そのネコはミイラとなっ

た。そのうえ、別のピラミッド模型の中にいれておいた,使い捨てた剃刀の刃

が切れるようになったという実験結果も公表したのである。このボビーの報告

は,チェコスロバキアの無線技師カレン・ドバルによって実験された。彼は剃刀

の刃をピラミッドの中に置くことによって五十回以上使えることを知った。そし

て剃刀の刃を鋭くする道具として厚紙製ピラミッドを考案し,1959年特許をとっ

たのである。彼はピラミッドの形が電子磁気的波長,もしくは宇宙光線,あるい

は未知のエネルギーを集める力を持っていると考えた。そしてそのエネルギ

ーこそが,物理学的,科学的,生物学的にいろいろなものに変化をもたらす,と考

えたのである。

オレンジエキスがまろやかになる

その後,ピラミッドパワーに対して各国の人々が注目し,現在も多くの実験が行

われている。とくに、アメリカ,ドイツ,ポーランド、チェコスロバキアの学者たち

は,こぞってこの実験を試みている。実験はピラミッド模型とピラミッドジェネレ

ーターによって行われている。ピラミッドジェネレーターというのは,台の上に

小型のピラミッドをいくつも並べたもので,ピラミッドパワーは頂上からも出てい

るという観点から,多くのピラミッドを並べることによりその力を倍加させようと

するものである。実験によると,ピラミッドジェネレーターの上にウィスキーのグ

ラスをのせ,約八時間たつと酒は甘くなり,口当たりがよくなったそうである。ま

たタバコも,ピラミッドジェネレーターにのせて一時間後には,軽く柔らかいい味

に変っていた。さらにオレンジエキスの実験は,三時間後に変化が出はじめ,

五時間後オレンジエキスは酸味がぬけ,まろやかになった。これと比較するた

めに用意されたジェネレーターにのせないオレンジエキスは依然すっぱかっ

た。七十三時間後,ジェネレーター上のエキスは,表面が透明になり中間が半

透明,下に沈殿物が沈みきれいに三層に分かれていた。しかしジェネレーター

にのせない方は、表面の透明な部分が薄く,下の方は沈殿物が腐ったような

状態で固まってしまった。

パワーを証明する不思議の数々

今度はピラミッド型の中での実験である。ピラミッド型の中に切り花をいれ,同

じものをその外において比較する。五日後、型に入れなかった方はまだ水分

を含んでしおれていたが,ピラミッドの中に置いた方は,カラカラに乾いてドライ

フラワーのようになっていた。同じく二つに分けた牛肉をピラミッドの内と外に

置いてみる。アメリカでの実験では,五〇〇グラムの肉が完全に脱水し,カラカ

ラになるまでに約五日かかっている。しかしピラミッドの外に置かれたものは,

四日目に悪臭を放ち,ひからびてしまった。日本での実験データーによると五

十時間前後でかなりの違いが認められている。またステーキ用の牛肉をピラ

ミッドジェネレーターの上にのせておくと普通のものなら十五分ぐらい,大きい

ものなら二時間ぐらいで特上肉なみに甘味のある繊維の柔らかいものに変

る。牛乳の場合には,ピラミッド内の牛乳が,ヨーグルト状になった時,ピラミッド

の外に置いた牛乳は乾燥し,下のほうは腐ってドロドロになっていた。ピラミッ

ドパワーは,美容にも効果がある。ピラミッドパワーを浴びた水を使って髪を洗

うとふけやかゆみが止まり,染髪に使うと味のある深い色合いが出る。洗顔に

エネルギー水を使うと,肌がなめらかにつやつやしてくるというデーターが出て

いるのである。このエネルギー水の味が良いのは当然である。

食物に対する大きな効果

さらに魚や貝を使っての防腐実験も行われている。貝の場合には十時間から

二十時間,魚の場合には十三時間にその差があらわれた。ピラミッドの外に

比較用に置かれた魚は悪臭を放ち,腐っていたにもかかわらず,内部に置か

れたものは,食べるのにはさしつかえないのであった。このようにピラミッドパ

ワーは,食物(生物)に対して大きな効果のあることが実験により示されてい

る。そして、さらにこの力は植物の成長をうながす働きがあるともいわれてい

る。さし木や,植え替えの時に,エネルギー水をやると,枯れることなく元気に育

つ。また切花やしおれた植物は,エネルギー水をやって,ピラミッドジェネレータ

ーの上に置くと生き生きとしてくる。植物の生命を伸ばすためには,このように,

エネルギー水と,ピラミッドジェネレーターの両方を使うと効果が大きいのであ

る。

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